耐震性は、日本の住まいづくりで最も重要なテーマのひとつです。
過去から学び、地震への備えと心構えを万全にしましょう。
関東大地震(関東大震災)
~ 地震後の火災が、被害を拡大 ~
1923(大正12)年、関東南部で起こった巨大地震が、関東大地震。全体の被害は、死者・行方不明者14万2000人あまり、全・半壊家屋25万4000戸という大災害でした。
地震後に各地で起きた火災が被害をさらに拡大しました。
また、関東沿岸を津波が襲い、熱海では12メートルの高さに。関東大地震は、プレート間地震であり、直下型の地震でもありました。
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
~ 家屋の倒壊による圧死が84% ~
1995(平成7)年の兵庫県南部地震では、6400人以上が亡くなりました。
死因の約84%は、家屋の倒壊などによる圧死・圧迫死でした。
耐震性の不安が、昭和56年以前の旧基準木造住宅で指摘されています。それ以外の住宅でも、耐震性は重要ポイントです。
東日本大震災
~ 津波による被害が甚大 ~
2011(平成23)年に三陸沖を震源に発生した過去国内最大規模の巨大地震。
津波による被害は甚大で、死者1万5千人以上、行方不明者2千人以上にのぼります。
津波により漁船、漁港も大きな被害を受けました。
熊本地震
~ 震度5以上の余震が続く ~
2016(平成28)年に熊本県熊本地方を震源に発生した巨大地震。
本震の他に前震や余震で震度5以上の地震が幾度となく続きました。
被害総額は最大で4.6兆円にのぼります。
東海地域の地震
~ 1854年から発生しておらず不安 ~
駿河湾~御前崎沖を震源域とする東海地域の地震は、100~150年周期で繰り返されています。
しかし、1605(慶長9)年の慶長地震、1707(宝永4)年の宝永地震、1854(嘉永7)年の安政東海地震のあと、大地震は発生していません。
1944年の東南海地震でもエネルギーが解放されず、相当なゆがみが蓄積されているといわれています。