車のリースが個人にもお得な理由

車の模型

 

リースというと法人のイメージが強いですが、最近では個人でも車をリースで契約する人が増えています。

リースとはお金を支払って物を借りることなので、分かりやすく言うとレンタカーの長期版といったようなイメージです。

レンタカー、リース、購入にはそれぞれメリットがありますが、車をリースにした場合どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

車検や点検など面倒な手続きが不要

車をリースにした場合、所有者はリース会社となるので、車検や点検など意外と面倒な車に関する手続きをする必要がありません。

車は乗り続けると、メンテナンスや部品の交換などで急な出費を避けられないことが多いため、月々の支払いの中に全て含まれているリースは金額的にもメリットのあるケースがほとんどです。(細かい金額については後述)

それでいて、常に車はメンテナンスのいき届いた状態で、快適な車ライフを楽しむことが出来ます。

 

選べる車の数が豊富

車のリースというと営業車のイメージが強いため、プリウスやアクア、カローラやハイエースなどのワゴンタイプを想像してしまいますが、選べる車の数はとても豊富で、人気車種が全て新車でリースすることが出来ます。

トヨタ自動車で言えば、アルファード・エスティマ・FJクルーザーなどの車種もリースすることが出来ますし、普通車に限らずスズキの人気軽自動車、ラパン・ワゴンR・エブリィなども選択可能です。

また、月々の支払いは当然大きくなりますが、レクサスの各車種もリースで契約することが出来ます。

 

気になる月々の支払金額

車のリースを検討されている方にとって、一番気になるのはやはり月々の支払い金額でしょう。

豊富な車種から選べたり、点検などが不要といっても購入時よりも金額が高くなってはリースを選択する人は少ないでしょう。

先程のオリックスカーリースで見てみると、カーリースの契約プランは3種類あり、簡単に言うと、5年、7年、9年の契約プランで、それぞれ2年、5年、7年で乗り換えや返却(残期間分の支払は免除)することが出来、契約終了時には買い取りが可能となっています(5年契約プランは買い取りなし)。

実際にトヨタ自動車のプリウスとスズキのワゴンRの金額を見てみましょう。

プリウス(A 2WD)

新車購入時 5年契約
(2年)
月々の
支払い
47,304円
総額の
支払い
2,777,563円 1,135,296円

 

7年契約
(5年)
9年契約
(7年)
月々の
支払い
43,416円 36,396円
総額の
支払い
2,604,960円 3,057,264円

 

ワゴンR(FX 2WD)

新車購入時 5年契約
(2年)
月々の
支払い
24,840円
総額の
支払い
1,259,990円 596,160円

 

7年契約
(5年)
9年契約
(7年)
月々の
支払い
20,844円 17,388円
総額の
支払い
1,250,640円 1,460,592円

 

上記のように比較してみると、やはり金額で目が行くのは2年で、返却・乗り換えするプランと言えます。

1台に長く乗るつもりはなく、様々な新車を乗り換えたいという方には最適なカープランと言えます。

一方の7年で返却・乗り換え・買取のプランは、新車を購入する金額よりも総額の支払いが多くなります。

ただ7年車を所有するとなると、車検が2回あり、毎年の点検、その他エンジンオイルなどのメンテナンス費用を考えればそれでもトータルで使う金額はお得になる計算です。

7年・9年契約プランは、それぞれ契約満了後に減価償却分を差し引いた金額で買い取りも可能となっています。

 

カーリースその他のメリット

カーリースには基本的に頭金が必要ありません。

ローンを組む必要もないため金利を余分に支払う必要もありません。先程の支払額はローンの金利を考慮していないため、購入時にローンを使用するという方はさらにお得と言えます。

また、カーリースでは購入時には使用できないクレジットカードを使用することが出来、支払いの面でも家計には嬉しい簡素化が可能です。

クレジットカードを使用しない場合は銀行引き落としが適用されます。

カーリース 車の保険や事故時の対応について

車とお金

車の保険について

車をリースで所有した場合、自賠責保険は付保されていますが、任意保険には契約者が加入しなくてはいけません。

購入時と同様に、自賠責保険だけでは事故時に充分な保険料が支払われないため、任意保険への加入もお勧めします。

リース会社によっては、任意保険の加入を義務付けられているところや、任意保険が組み込まれたプランもあります。

事故時の対応について

リースしている車で事故を起こしてしまった場合についてですが、リース会社の任意保険に加入していない場合は、契約者の保険を使用して車を修理するケースが多いです。

車が修理不可能で廃車となった場合は、リースの解約となります。リースの解約時には、残金を解約金として支払わなくてはいけません。

任意保険に加入していない場合、自己負担額がとても大きな金額となるため、やはりリース所有であっても任意保険への加入は必須と言えます。

車をリースで所有した場合のデメリット

上記までは、車をリースで所有した場合のメリットをご紹介してきましたが、デメリットについても考えてみましょう。

リースと購入の一番大きな違いは所有者の違いです。

総額で100万円単位の金額を払うことになりますが、満了後に買い取りをしなければ、その車が自分のものになることはありません。

そのため、リースの契約が終了した際に車を購入しようと考えても下取りに出す車がなく、新車購入時には辛い思いをすることになるでしょう。

また、先ほど廃車になった時は解約となり残りの契約金額を全て支払わないといけないということを書きましたが、自己都合であっても途中解約では同じように残りの契約金額を支払うことになります。

その他にも、リース会社により異なりますが、月の走行距離上限が基本的に定められています。

上限を超えると超過金が発生するため、距離を乗るという方はリースには向いていません。

さらに、改造や装飾も全て許されるわけではありません。

短期間で車を買い替えたい車好きの方に金銭的にはメリットのあるリースですが、自由に触れないというデメリットも忘れないようにしましょう。

まとめ

車をリースで所有した場合のメリット・デメリットについて見てきましたが、どのような方にリースが向いているのでしょうか。

やはり金銭的な面では、頭金が要らずにローンを組む必要もないという点が大きく、継続的な収入はあるけどまとまったお金がない(使いたくない)というケースに最も適していると感じます。

また、車は新しいものを快適に故障などストレスなく乗れればという方も少なくないので、そういった方にもマッチする可能性はおおいにあります。

それぞれの家庭で、住宅ローンや賃貸家賃料など月々に支出される金額が異なるので、自分の家庭に合っているかどうかシュミレーションは必須と言えます。

生涯、複数台を購入すると考えると、とても大きくなる車の購入費用として選択肢の一つにいれて考えてみてください。

 

車にかかるお金
家造り.net