数字で見る離婚と離婚する前に考えたいこと

はさみで切られた結婚誓約書とバラ

 

ライフプランをテーマに様々な結婚に関連した記事を執筆している当サイトですが、今回は結婚とは切っても切り離せない離婚について考えてみたいと思います。

離婚とは?

離婚とは戸籍上で婚姻関係を結んだ2人がそれを解消することをいい、夫婦ではなくなることを指します。

戸籍上の手続きをしなければ別居をしていても、離婚したと考えていても正式に離婚したことにはなりません。

どれくらいの人が離婚している?

離婚している夫婦の割合は、日本では4組に1組と言われています。

周りの環境次第で、この数字が多い、少ないなど意見は様々だと思われますが、数字として実際に残されているものなので正式なものです。

国により離婚率が大きく異なりますが、日本は突出して離婚が多い国ではなく、世界的に見るとアメリカやロシアが離婚大国と言われています。

アメリカやロシアでは、2組に1組が離婚しているという統計も出ていて、離婚に対する考え方も国によって様々です。

 

離婚を考えたことがある人の割合

このページをご覧になっていらっしゃるということは、なにかしら離婚についてリサーチしている方だと思われますが、離婚を考えたことがある既婚者は、全体の半数以上だと言われています。

そこから実際に離婚に踏み切るか否かでその後の人生は大きく変わってきますが、男性よりも女性の方が離婚を考える割合は高いです。

離婚の原因

離婚の原因

 

離婚の原因は夫婦により様々ですが、圧倒的に多いのが男性・女性問わず性格や価値観の不一致が挙げられます。

数年付き合って結婚した夫婦が性格の不一致で離婚するとは考えにくいと思う方もいるかもしれませんが、結婚生活とは付き合っているときとは違うものだということがよく分かります。

一緒に住んで生活することで、それまで見えなかった部分が見えてくるというのは事実です。

その他に代表的なのはお金の問題や暴力、異性関係です。

お金の面では使い方に相違があったり、借金の問題が多く、暴力では結婚後旦那さんが急に暴力を振るうようになったという話も少なくありません。

また、昨今毎日のように見る不倫のニュースのように、一般家庭でも至る所で異性関係の問題は勃発しており、直接的な離婚の原因となることは否めません。

 

離婚する年齢

離婚する年齢層を統計で見ると若年層より順に離婚する割合が高いです。

~19歳までの離婚割合は女性が1位、男性が2位となっています。

また、20~24歳の離婚割合は女性が2位、男性が1位となり、割合的に30代前半までが離婚する年齢のほとんどを占めています。

理由としては、やはり金銭的な面が最も大きく、まだ周りが自由に遊んでいる年齢で、お金と自由時間を共に縛られることに耐えられなくなるケースが多いです。

また、昨今では熟年離婚という言葉もしばしば耳にするようになりました。

子どもが手から離れた年齢あたりで20年以上連れ添った夫婦が離婚するケースも増えています。

理由としては、20年以上連れ添った2人にしか分からない部分があるのは事実ですが、それだけ夫婦生活というものはストレスも溜まるということでしょう。

離婚までの結婚機関

結婚後、離婚率が最も高いのが5年以内という統計が出ています。

そこから10年以内まで徐々に数字が下がっていき、20年以降から再度数字が上がっていきます。

離婚と子供

家族

 

離婚を考えている方で、お子さんがみえるという方も少なくないでしょう。育児が始まり、旦那さんが全く育児に参加してくれないといった意見や、奥さんのしつけが気に入らないというのも離婚を考える理由の一つです。

ただ、金銭的な面や暴力などの問題がない限り、お子さんのことを第一に考えるなら離婚をしないという選択肢がベストなのは間違いありません。

家庭環境が子どもに与える影響は、あなたが思っている以上に大切なものです。

それでも離婚を考えるのであれば、まず親権というものを知る必要があります。

夫婦であるならば、戸籍上2人のお子さんですが、離婚した場合どちらかに親権があたえられることになります。

実際の父親、母親ということに違いはないのですが、親権を失うと戸籍上はあなたのお子さんではなくなります。

親権は話し合いで決まらなければ、離婚調停により裁判所が決定することになります。

裁判所が親権を決める要因は様々ですが、母親であるから、父親であるからといってどちらかが100%有利ということは言い切れません。

客観的に見て、お子さんがより幸せになれる方に親権が与えられます。

 

離婚の慰謝料と養育費

離婚というとよく耳にする慰謝料と養育費という言葉ですが、どちらも必ず発生するお金ではありません。

お互いの話し合いでどちらもいらないと言えばそれで終わる話で、慰謝料については不貞や暴力による過失などがなければ支払う義務もありません。

また、話し合いにより離婚が成立する協議離婚では、裁判所などが絡むこともないため、慰謝料などが不安だという方は調停離婚により離婚を決定する方がよいでしょう。

慰謝料

慰謝料の相場は、あってないものと言えますが、一般的なサラリーマン家庭で不倫により離婚となったケースでは100~300万円あたりが妥当な数字と言われています。

あくまで目安なため参考程度に考えてください。

養育費

養育費は、親権をもった親がそうでない離婚相手から20歳までの子供にかかる費用を負担してもらうものです。

金額などは離婚時の話し合いにより決定することがほとんどですが、親権を得られなかった親の収入や子供の人数などから金額を決めるケースがほとんどです。

一般的な金額として、子どもが1人の場合は月に2~4万円、2人の場合は4~6万円が平均的な養育費と言われています。

離婚する前に考えたいこと

結婚式の新郎新婦

 

離婚を考え出すとそのまま一気に突き進むか、どこかで踏みとどまるかの二択しかないのですが、離婚を考えた原因を改善しその後の夫婦生活を幸せにおくれるにこしたことはありません。

結婚した時のことを思い出してみましょう

なぜ結婚したのかもう一度思い出してみましょう。

離婚を考えるほど相手のことが嫌になっている場合、なにがあっても嫌悪感しかわかなくなっているケースがほとんどです。

正常な精神状態とは言えないため、もう一度結婚した時のことを思い出してみましょう。

相手に思っていることを正確に全て伝えましょう

離婚をしてもいいと考えているならば、最後に思ったことを正確に全て伝えてみましょう。

あなたが気に入らないと思っていることに関して、相手は深く考えていないかもしれません。

夫婦と言えど生活時間も異なるため、すれ違い起きるのは不思議なことではなく意外と真剣な話し合いにより夫婦仲が解消されるケースは少なくありません。

また、その時は必ず相手が思っていることも全て聞くようにしましょう。

全てを受け入れられなかったとしても歩み寄りが何よりも大事です。

結婚式のことを思い出しましょう

多くの方は結婚式と披露宴をおこなっているはずです。

離婚するということは、その時に心からお祝いしてくれた友人や同僚、家族を裏切る行為ともとれます。

他人のために夫婦生活を送っているわけではありませんが、そういった感謝の気持ちを忘れてしまっているあなたにも原因があるのかもしれません。

子どものことを第一に考えましょう

お子さんがみえる場合は、子どものためにベストな選択肢を選ぶようにしてください。

金銭的な面や暴力など、お子さんにとって不利益な結婚相手を除けば、父親や母親が家からいなくなったり、変わるということはお子さんにとって大きな負担です。

家庭環境と子どもの成長が大きく関わることは、犯罪事例などから見ても否定することは出来ません。

シングルマザー・ファザーへの負担

離婚して子どもと自分だけになった場合、シングルマザー・ファザーへの負担も計り知れません。

傾向的に多いのが、シングルマザーでは金銭的な負担がとても大きいです。

子どもを育てていくというのは考えている以上にお金が掛かり、パートやアルバイトでまかなうのは容易なことではありません。

また、シングルファザーサイドで見てみると、やはり時間的な余裕が問題となってきます。

平日は残業に追われ、休みの日は子育てとなれば誰かの手を借りたいと音を挙げる方も少なくありません。

再婚のハードル

離婚を経て再婚をした方の中には、幸せになった方も大勢います。

しかし、その一方でバツイチだからと中々再婚できない方、再婚しても再度離婚してしまう方も少なくありません。

また、お子様が見える場合はさらにハードルは高くなり、いわゆる連れ後への虐待も社会問題となっています。

離婚ブログ

離婚を考えている方や離婚を経験した方が、結婚生活や離婚後の生活をブログに綴っているケースもあります。

共感できる部分や参考になる部分があるかもしれません。

 

 

最後に

離婚について様々な角度から見てきましたが、離婚が必ずしも悪いものだという考えは一切ありません。

しかし、離婚をする必要が本当にあるのか?!今後の生活は離婚することにより本当により豊かになるのか?!をもう一度考えてからでも離婚をするのは遅くありません。

他人の畑はよく見えるとはよく言ったもので、離婚から再婚をしたが、以前とさほど変わらないといより以前のがよかったといったケースも少なくないのは事実です。

相手に金銭的な面や不貞、暴力など明らかな過失があるケースは論外ですが、そうでなければ、上記に書いたようなことをもう一度考えてから結論を出してみてください。

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