住宅のシロアリとは北海道の北部を除く日本全土で生息しているヤマトシロアリと、千葉県以西の温暖な沿岸地域中心に生息しているイエシロアリが挙げられます。
住宅の土台や柱がこのようなシロアリの被害にあってしまうと、倒壊してしまうこともあるほどシロアリとは危険です。
シロアリの被害を見つけるためには羽アリを見つけたという場合が一般的かもしれません。
しかし他にも雨戸や襖の立て付けが悪くなった時や木材の割れ目に土が詰まっているといった些細なことからも見つけることができるので、日頃から住宅のチェックをしていることが大切です。
またシロアリは暗くて湿気のある暖かい場所が好きなので、風通しの良い乾燥した状態にしておけば住み着かれる可能性が減ることでしょう。
シロアリの駆除方法
専門の業者に依頼せず、自分で行う住宅シロアリの駆除方法について、ご紹介します。
自分で行うシロアリ駆除の方法としては、「薬剤処理」と「ベイト工法」という2つの種類が存在します。
まず、薬剤処理は、住宅の床下部分や基礎部分に薬剤を散布して、バリアを作るシロアリ駆除の方法であり、一方のベイト工法は、薬剤を混入したエサを直接シロアリに与えるという駆除方法となります。
働きアリが与えたエサを、巣に持ち帰る習性を利用した駆除方法であり、巣のシロアリを全滅させることができます。
どちらの駆除方法にも、メリットとデメリットが存在します。
薬剤処理
薬剤処理は、即効性があり、費用がベイト工法よりも安く済みます。
しかし、薬剤を散布しますので、薬剤の使用量は多くなります。
人体やペットにもまったく影響がないとは、断言することはできません。
ベイト工法
ベイト工法は、使用する薬剤の量が少なくて済み、巣ごと根絶やしにすることができます。
しかし、シロアリ駆除に時間がかかりますし、費用も薬剤処理よりは高くつきます。
シロアリの点検方法
自分の家にシロアリが、発生しているかどうかの点検方法については、床下に潜る前に、まず、家の中から点検してみましょう。
壁や柱を叩いた時に空洞音がしたり、柱にシロアリの食痕がある、基礎コンクリートや土台に、蟻道が作られてる、ふすまと扉の立てつけが悪くなっている、家の中や家周りで羽蟻を見かけたなどという場合には、シロアリに侵されている可能性がありますので、実際に床下に入って点検するようにしましょう。
シロアリの駆除というのは、目に見えたシロアリだけを駆除すればOKとうわけではありません。
シロアリの巣を根絶やしにしなければ、被害はなくならないからです。
床下という狭い空間で、薬剤をきちんと散布するという作業は、素人にはハードルが高いのが現状です。
また、本格的な薬剤を散布するためには、専用の道具も必要となります。
業者に依頼すると費用は発生するのですが、確実にシロアリ駆除を行うのは容易ではないため少しでも不安がある方は専門の業者に依頼するようにしましょう。
シロアリの巣を見つける事も、素人には非常に難しいのが実際のところです。
そもそもシロアリは警戒心が強いので、物音を立てただけでもすぐに逃げてしまいます。
シロアリの巣を見つけるためには、シロアリの生態や習性、さらには家の構造などの知識が必要となります。
また、シロアリには、ヤマトシロアリやイエシロアリなどの種類があり、種類によっても若干駆除方法は異なります。その見極めも素人には、ハードルが高くなります。
シロアリの住宅被害事例の声
賃貸物件、お風呂場での被害事例の声
住宅は、普段寝起きをする場所でもあり、所有している場合、賃貸で利用する場合にも、重要起点になる場所です。
にも関わらず、私の住む賃貸アパートでは、住宅シロアリの被害事例が発生してしまいました。
確かに、築年数については、20年位は経過していたので、建物自体が古いという印象・実感がありました。
でも、まさか、家を食べてしまうシロアリが発生するなどは予想もできませんでしたし、発生しても、はじめシロアリと認識できませんでした。
始まりは、ある日突然、風呂場から羽の付いた虫が飛んでいた状況です。
唯、私が初めて目にしたのは、シロアリかどうかもわかりません。
確かに羽が付いていたのは覚えています。
その数日後、今度は風呂場に大量に羽が付いたシロアリが発生して、飛び回っていたのです。
その日は、風呂場を閉め切っていたので、行き場を失ったシロアリが、風呂場に集中して飛んでいたのだと思います。
この時には、『あっ、シロアリだ』という確信がありました。
このままでは、建物が倒れる可能性があると思い、大家さんに申し出たところ、実は、以前にも発生した事があったらしく、私は二重に驚きました。
前回は、どうも大家さんたち素人で処理をしたらしく、多分処理が行き届いていなかったため、また発生したと思われます。
さすがに今回は、専門業者に依頼して、処置を施してもらい、建物倒壊を防止したという結果です。私には、恐怖を感じた一件でした。
賃貸物件、お風呂場での被害事例の声②
シロアリは、見た事はなくても、家を食い荒らす虫として、家を倒壊させる危険性ももった生き物でもあります。
その認識は、ある程度広まっていると思います。
私も、認識はありましたが、まさか自分の住んでいる場所に、シロアリが発生するとは、思いもよらない事でした。
住宅シロアリの被害事例になった私の住宅は、賃貸住宅で、木造の二階建てでした。
風呂場も、下からの隙間があるため、冬場などは非常に寒さを感じる場所でもありました。
ある日、突然にその訪れはやってきました。
羽が付いた虫が風呂場に現れ、始めは、ただの虫だ位に思っていました。
すると、次の日、風呂場に羽を付けたシロアリが、無数に飛び回っている状況に出くわしました。
この時、やっとシロアリが大量発生した、と認識できた状態です。
怖かったので、その時は殺虫剤を撒きましたが、風呂のフタを空けると、溺死したと思われるシロアリの死骸が大量に浮いていました。
風呂が詰まるといけないので、それを洗面器で掬い取り、大家さんにもそれを見せ、専門業者に作業を依頼してもらいました。
専門業者に依頼した料金についてはわかりませんが、大家さんにとっても、やはり安全面を重視した結果の決断だったと思います。
専門業者に処置をしてもらった事で、恐怖から開放され、その後はシロアリの発生がなかったので、安心して入浴もできる様になりました。
今のところ、私の最初で最後の恐怖体験となっています。
シロアリの住んでいる家の特徴に当てはまり慌てて調査された方の声
私は20代の会社員です。
私には近くに住んでいたおばあちゃんがいたんですが、病気で亡くなり家を売るまでの期間おばあちゃんの家に住む事になって引っ越しをしていました。
おばあちゃんの家は山の中にあり少し田舎だったので虫なんかは一杯いました。
そんな時にテレビで住宅シロアリの被害事例の特集をやっていてシロアリが住んでいる家の特徴が放送されていたんですが、その特徴が家の数か所にあって少し怖くなりシロアリの駆除をしている会社に頼んで現地調査をしてもらう事にしました。
すると今のところシロアリはいないけれどシロアリがいた形跡はあるという事で何箇所か写真を見せてもらったんですが、柱だったり木材を食べていて生活していくうちに危険な状況になると言われました。
何年暮らすかは分からなかったんですが5年ぐらいだったらこのままでも大丈夫と言ってもらったので今のところは何もしないでなるべく1階で生活しています。
そんな身近にシロアリがいたなんて思わなかったのでびっくりしたのと同時に古い家はきちんと手入れやリフォームをきちんとしないと長くは住めないんだという事を勉強させてもらいました。
幸いシロアリ業者の人に消毒してもらったのでこれからは大丈夫かなと思っています。
最後に
シロアリの駆除方法と被害事例について見てきましたがシロアリの被害をまず正確に調査することが重要です。
そのうえで個人で出来る範囲なのか業者に依頼しなければいけないのか考えましょう。
費用的に個人でやれれば安上がりではありますが、ページ内にも書いたようにシロアリを根絶やしにするというのは容易なことではありません。
今回は、個人でも出来る駆除方法を紹介しましたが、長い目で見て確実にシロアリを根絶やしにしたいのであれば被害の度合いにもよりますが業者に依頼する方が正しい選択と言えるかもしれません。