住まいを長持ちさせるには、こまめなメンテナンス・補修が必要です。
定期的に点検し、早めに手入れすれば、傷みもひどくなく、住まいの寿命も長くなります。
場所別にメンテナンスをおおよその時期を把握しておきましょう。
屋根
4~5年ごとに点検し、必要に応じて補修します。
自然環境や素材などで異なりますが、一般的に屋根材は10~15年で塗り替え、15~25年程度で全面取り替え。瓦は、20~30年で全面補修を。
屋根材のヒビ割れやズレは要注意です。下地材が腐食して構造躯体に影響が出ることもあるので、なるべく早めに対応します。
台風や積雪のあとは必ず点検しましょう。
雨どい
3年ごとに点検し、必要に応じて補修。15~20年程度を目安に交換します。
金属製ならサビ・ゆがみを、塩ビ製なら破損をチェック。落ち葉は必ず取り除きます。
詰まらせないことが長持ちさせるポイントです。
屋根と同様、台風や積雪のあとは必ず点検します。
屋根・雨どいのチェックポイント
- 屋根材の割れやズレ
- 金物部分のサビ
- 雨どいのゆがみ、金物部分のサビ
- 雨どいに落ち葉やゴミがないか
積雪の多い地域、排気ガスの多い場所など環境によって点検時期は異なります。
屋根のチェックは窓やバルコニーから行います。危険なので、屋根に上ったり、2階の雨どいを覗くのは避けましょう。専門の業者にお願いするのが賢い方法です。
外壁
モルタルは2~3年ごとに点検し、ヒビを見つけたらすぐに補修を。
小さなヒビなら、防水スプレーを使ったり、部分的補修を行います。
塗装の種類にもよりますが、部分的な塗り替えや葺き替えは8~10年程度、全体は15~20年ぐらいが目安です。
汚れや色あせは、表面の防水性を低下させるので注意。ヒビ割れのほか、亀裂、はがれなども、できるだけ早く補修しましょう。
サイディングの場合は3年ごとに点検し、5~10年で塗り替え、20~25年程度で全面補修を。
外壁のチェックポイント
- 汚れ・ヒビ
- タイル、サイディング、レンガの剥離
- 目地部分のすき間
- 基礎部分のヒビや割れ
ベランダ
ベランダ、濡れ縁などは木製の場合、1~2年ごとに点検し、2~5年で塗り替え、15~20年程度で取り替えます。
スチールであれば、2~3年ごとに防錆処理と塗り替えを。10~15年で全面的に取り替えます。
アルミは5年ごとにキズ・腐食の補修を行い、20~30年で全面取り替えを検討しましょう。
ベランダ本体だけでなく、取り付け部分もしっかりと確認することが大切。ゆるんだままにしておくと外壁や屋根へ影響しかねません。
ベランダ・外まわりのチェックポイント
- ベランダの金属部分のサビ
- ベランダの木部分の腐食
- バルコニーの排水口のつまり
- ベランダの接合部のすき間・傷・汚れ
- 門扉やフェンスのサビ・腐食
- カーポートのサビ・腐食
- カーポートの屋根の割れ
最後に
住宅の外部は雨風に晒されることもあって思っているよりも痛むのが早いです。
普段の掃除の時などから気にかけて状態を小まめにチェックするようにしましょう。
外壁改修ともなると100万円を超える費用が必要となることもありますが、その後のことも考えて時期が来たらメンテナンスを怠らないのがより長く快適に住む秘訣と言えるでしょう。