自分では気を付けているつもりでも、意外と盲点があるかもしれません。
泥棒に狙われない、あるいは入られにくい住まいかどうかをチェックをしましょう。
戸建て住宅の防犯チェックポイント
敷地内
- 周囲から見通しがよいか
- 植栽が見通しを妨げていないか
- 周囲に足場となるものを置いていないか
門扉
- 門扉に施錠設備があるか
玄関ドア
- 鍵穴が旧タイプではないか
- 玄関ドアの脇に明かり取り窓がないか。窓がある場合も、破られても手を差し込めない構造になっているか
- 玄関ドアにはピッキングなどに強い錠が2つ以上付いているか
- サムターン回しを防止できるか
- ドアチェーン、ドアスコープが設置されているか
窓
- 窓には補助錠が付けてあるか
- 防犯性能の高いガラスやシャッター、面格子が使われているか
ベランダ
- 手すり・腰壁は周囲からの見通しを遮断していないか
- 樋などから侵入されないような配慮がされているか
窓からの侵入が全体の7割
一戸建て住宅に侵入したケースのうち、約7割が窓から。居室の窓、縁側・ベランダの窓からが多く見られます。
その方法は、ガラス破りが半数でした。侵入の多い掃き出し窓には、鍵つきクレセントや補助錠の取り付けが必要。防犯ガラスならより効果的です。
窓の防犯対策は特に厳重にしましょう。
留守中に泥棒が入る「空き巣ねらい」や、夜間の就寝時に入る「忍び込み」などの被害が大幅に増加しています。
もはや自分のたちの安全や財産は、自ら守らなくてはいけない時代。万一の場合の防犯対策は欠かせません。
玄関からの侵入手口
「ピッキング」は、合鍵以外の用具(ピッキング用具)を使って、錠シリンダー部分を操作して解錠。
「サムターン回し」は、サムターン(鍵を使わず施解錠操作をするためのつまみ)を操作して解錠します。
サムターンを操作する時は、ドアの近くにある窓ガラスまたはドアの郵便受けを壊して、手や針金、特殊工具などを差し入れるほか、ドアスコープやドアノブを取り外したり、ドアにドリルで穴を開けるという方法も採られます。
「カム送り解錠(バイパス解錠)」は、特殊な道具を用いて、錠シリンダーを迂回し、直接錠ケース内部に働きかけて解錠するもの。
ほかに、ドアの隙間などにバールを差し込み、施錠部を強引に破壊してこじ開ける「ドア錠破り」という手口もあります。
泥棒被害にあいにくい家は?
敷地内
駐車場
敷地内は高い塀で囲わず、多少内部の様子が見える格子フェンスや植栽を用います。
駐輪・駐車場は侵入者が身を隠す場所になりがちなので、道路からの見通しをよくしたいところです。
庭
バルコニーへの足場になりやすい位置に、縦樋、配管、物置、樹木などを配置するのは避けましょう。
屋根をかける場合も構造・形態・位置に注意を払います。
玄関
玄関ドアは、解錠に時間がかかればかかるほど侵入を防げます。
扉は、二重ロックにするのはもちろんのこと、サムターン回しを防止するため、ドアとドア枠との隙間が見えない構造にし、高強度の材質を選ぶようにしましょう。
また、人の気配で光るセンサーライトやホームセキュリティーシステムを採り入れるのも有効です。
窓
ガラス破りやピッキング対策として、補助錠や面格子を取り付けます。
破壊に強い防犯ガラスを使ったり、ガラスを破って侵入しようとすると警告するセンサーも効果的です。
最後に
気にして見てみると戸建住宅には防犯上の弱点となる部分が意外と多いです。
デザインや生活のしやすさが当然最優先されるべきですが、年々泥棒や空き巣の手口も巧妙になっているため、身の安全と財産を守るためにも防犯のことも意識して家造りをすすめたいものです。