地震が起こった場合、十分に身を守れる強さが必要です。
住まいの安全性をチェックしてみましょう。
耐震診断とは
建物が地震に対してどの程度耐えることができるかを調べるのが耐震診断。
診断方法は、基本的には建物の形状や、壁の量・配置状況などから地震に対する抵抗力を診断します。
同時に、基礎や地盤の状況、建築後の経過年数や老朽化の状態を見て、総合的に耐震強度を判定します。
診断を専門的に行う機関では、耐震技術認定者の資格を持つ技術者が、所定の調査票をベースに綿密な現地調査を実施し、そのデータから判定を行っているところもあります。
ほかに、地方自治体などでも診断を行っており、多くは無料で診断しています。
家の形はシンプルか
建物に凹凸があると、コーナー部分はくずれやすくなります。
大きな開口部も注意が必要です。弱い部分には補強を。
耐力壁の量とバランスは適切か
耐力壁とは、筋交いの入った壁、構造用合板や石膏ボードを貼った壁、木ずり壁・土塗り壁などを指します。
これらが、屋根の重さを支えられる相当量があるのかを確認。
また、耐力壁は、建物の周囲や中心などにバランスよく配置されていることが肝心です。
筋交いは、向きの異なるものが一対ずつあり、その横幅が建物の高さの3分の1以上あるかもチェックしましょう。
基礎と地盤は強いか
基礎に鉄筋が入っていない布基礎は、倒壊の危険があります。
コンクリートの基礎に沿わせて鉄筋コンクリートの基礎をつくるなど、基礎を強くする対策をとりましょう。
また、基礎、土台、柱がしっかりと固定されていることも重要です。地盤が悪い場合は、専門家を。
家具の配置・転倒防止に配慮しているか
家具が倒れた場合、ドアをふさいだり、ベッドの上に来ないレイアウトかどうかをチェック。
家具は、金具や鉄製のヒートン・針金などを使って転倒防止を。
最後に
耐震診断は、上記のような項目からおこなわれますが、当然相応の知識がなくてはしっかりとした耐震診断を行うことは出来ません。
様々な建築系の業者が耐震診断をおこなっており、過度なリフォームを強要する悪徳耐震診断士というワードも耳にしたことがありますが、まずはお住まいの役所に問い合わせてみるのが安心でしょう。
明日来てもおかしくない大地震に備えて、家の耐震に不安がある方は早めに取り掛かるようにしたいものです。