水まわりでは、日頃から気をつけたいのが、黒カビ、水栓金具の水あか、排水口のぬめり・悪臭です。
小まめに手入れをして清潔な状態を保てるようにしましょう。
長く使うために普段のケアを大切に
カビ対策
浴室のタイルの目地などに黒カビをこびりつかせないためには、カビの好む環境をシャットアウトすること。
15~30度の温度、70~95%の湿度、人間のあか・洗剤や石けんのカス・湯あか・ちりなどの栄養分が揃うと繁殖するので、入浴後は壁や床を湯で流してから、しっかりと換気して水分を乾燥させましょう。
また、できてしまった黒カビを取り除くには、ゴム手袋をして漂白剤(カビ取り剤)・研磨剤の入った洗剤を歯ブラシにつけて目地に塗ります。
作業しながらの換気は忘れずに。5~10分後、よく水洗いして、乾いた布で水気を拭き取ります。
特に、シーリング材の中まで入り込むと取れなくなるので、早めにお手入れを。
水栓金具
金属部分の水あかには、浴室専用の中性洗剤または歯みがき粉を利用。
洗剤分が残らないよう、十分に水洗いして、水分を拭き取ります。
クレンザーは傷になることもあるので気をつけましょう。
なお普段から、使った後には水滴を拭き取る習慣をつけると、水あかやカビの予防になります。
排水溝のヌメリや悪臭
毎日こまめにお手入れして、月に一度はパイプ洗浄剤で排水管にたまった汚れを洗い流すようにしましょう。
点検は随時
給排水管は15~20年、ガス給湯器は5~10年、ガス管は15~20年が交換の目安です。
点検は随時行いましょう。
こんなことが起こったら注意
水道料金が急に高くなった
理由もなく高くなった場合は、水漏れの疑いがあります。水道局に点検に来てもらいましょう。
水栓器具の水が止まりにくい
パッキンがゆるんでいるので交換します。混合水栓など複雑な水栓は、業者へ依頼を。
浴室がドブ臭い
浴室の床の排水目皿から椀形トラップを取り外して掃除します。
水洗トイレの水が止まらない
貯水タンクの中にあるフロート弁の汚れ・ズレ、ゴムの劣化、鎖のからまりなどが原因。
タンク内を点検し、必要ならば補修します。
タイル目地の欠け・ヒビ割れ
放っておくと、タイルがはがれて壁の内部や床下に水が浸透する可能性があります。
欠けた目地を取り除き、目地セメントを詰めて補修しましょう。
最後に
水回りは室内の中でも汚れやすく傷みやすい箇所です。
小まめな清掃が最も効果がありますので、新築時から手間を惜しまずきれいにするように心がけたいものです。