油性ペイント(OP)は一般塗料の中で、最も歴史の古い塗料の1つ。
昔から「ペンキ塗り」と称して親しまれ普及してきた塗装は、このOP塗りをさす。
OPは、ボイル油(アマニ油、大豆油などの乾性油・半乾性油を加工し乾燥性を強めた油)を各種顔料と練り合わせ、流れ止め剤などの添加剤を加えた、酸化重合による自然乾燥型の塗料。
また、OPは顔料を含む不透明塗料エナメル)であるため、塗膜に色彩をもち、素地を完全に隠ぺいする仕上げとなる。
長所
古い塗膜によく付着する/湿度・温度に対する影響を受けにくい
短所
乾燥が遅い/塗膜の光沢があまり無い
一般的にOPの場合、塗膜の劣化に伴い光沢が消失して表面が粉末状になる(チョーキング)が、素地に対する追従性に優れるため割れ、剥離が発生しにくい。
チョーキングがあまり進まないうちだと塗り重ねが可能で、旧塗膜の剥離作業を必要としない効率的な塗替えが可能です。
塗替え周期:3年~5年
安価で肉付きがよく、密着性・耐衝撃性・耐候性に優れるが、乾燥が遅い・耐薬品性が悪い、粘着性がある、臭いが残るなどの欠点がある塗装用シンナーで溶け、外部用。