鉄骨部材のウェブやフランジは板状の部材です。
荷重を受けると、板がたわんで局部座屈を起こすことがあります。
局部座屈の発生を左右する指標が幅厚比で、局部座屈の発生に支配的な値として、板の幅bと厚さtの比(b/t)が実験の変数に使われています。
幅厚比が大きい部材ほど、座屈は起こりやすくなります。
角形鋼管柱の振動台実験では、幅厚比の大きい試験体が局部座屈によって早い段階で耐力を失いました。
b/tは幅を厚さで割った値なので、幅が同じなら板が薄いほど大きくなります。薄くて幅の広い板ほど座屈に弱いということです。
幅厚比は、法令上の区分にも使われます。
昭和55年建設省告示第1791号に幅厚比の規定があり、同第1792号では梁の種別が定められています。
種別はFAからFDまでの4段階で、鋼管の製品カタログにも、サイズと板厚ごとに幅厚比ランクが示されています。
各ランクの具体的な数値は改定される場合があるため、設計では最新の告示と規準で確認してください。

