晒竹(さらしだけ)
真竹や孟宗竹を熱湯で煮沸し、竹の色と脂を抜く。
その後天日に晒して乾燥させ、曲がりを矯正する。
白く滑らかな表面が特徴だが、油を抜きすぎるため粘りがなく割れやすいという欠点も持つ。
錆竹(さびだけ)
春先に5~6年生の竹の幹の先端と枝を切り落として立ち枯れの状態にし、表面にカビを寄生させる。
秋頃には黒い小さな斑点となり、伐採後火であぶり色と油を抜き曲がりを矯正すると、錆竹特有のゴマ模様と光沢が出る。
錆竹は虫害に侵されにくい性質を持つ。
煤竹(すすだけ)
古民家などの囲炉裏上部に保存されているもの。
長い年月をかけて囲炉裏の熱でいぶされるため茶褐色に変化する。
独特の色ムラが持ち味で、本格茶室や社寺仏閣などに使われる高級品。
希少品で手に入りにくく市場価格は非常に高価。
黒竹(くろちく)
若竹のうちは緑色だが。秋頃からメラニン色素が増加し、黒い斑点ができはじめる。翌年には褐色から黒色へと変化する。
寒竹(かんちく)
最大直径が1~2cm、長さが約3mの細い竹。
新畳のような薄いグリーンで、光沢がある。
紋竹(もんちく)
淡竹(はちく)の突然変異的なものでおもに京都で生産される。
3~4年生のものを伐る。幹や枝にできた天然の文様が美しい。