新しいマイホームへの希望を依頼先へ伝えたら、1~2週間ほどで「基本設計」が提案されます。
ここから検討を重ね、修正しながら、最終図面へと進んでいきます。種類も多く、難しそうな図面ですが、ぜひ自分でたくさんの情報を読みとりましょう。
配置図
提案される「設計図書」は、たくさんの図面から構成されています。
その中の「配置図」は、敷地の形と建物の位置を示す図。
敷地のどこに、どちら向きで家が建つのかがわかります。
道路や隣地からの距離や、門から玄関までの高低差も記されています。
平面図
基本的な各階ごとの間取りプラン。
柱や壁の種類と位置、窓やドアなど建具の位置・開き方などが寸法と共に表されています。
打合せの段階では最も使用する図面となるためしっかりと内容を確認するようにしましょう。
立体図
東西南北それぞれの方向から見た建物の外面が書かれています。
この図面では、屋根の形、窓やバルコニーの位置・大きさ、換気口の位置などを確認。
窓なら、どんな窓が、どの方向へ開くのか、面格子はついているか、戸袋はあるか、雨戸はどうか、など外側の状況をつかみます。
断面図
建物を垂直に切って、内部の様子を表したもの。1階と2階の部屋の上下関係などがわかります。
上階の音が響いても大丈夫か、配管のメンテナンスがしやすいかなどをチェックします。
仕様書または仕上げ表
上の4種類の図面に加えて、仕様書または仕上げ表が渡されます。床、壁、天井などがどんな内部仕上げになるかを、各部屋ごとに把握できます。
このほかにも、電気や給排水、冷暖房の設備を示した「設備図」、ガラスの種類や厚さなどまでわかる「建具表」、門や塀、ガレージ、植栽の位置などが記入された「外構図」などもあります。
一日の行動をシミュレーション
図面を手にしたら、家族の一日の動きを想像してみましょう。朝起きてから、顔を洗ったり、ごはんを食べたり、身支度を整えたり。
出掛けて帰ってきてからの行動も図面上でたどってみると、使いやすさのイメージがわきます。それぞれの部屋の位置や、動線に問題がないかをよく確かめます。
スケッチや模型がよりわかりやすい
家は立体なので、図からはなかなか実感がわかない人も多いはず。
その場合、キッチンからダイニングやリビングを見た様子など、簡単なスケッチを頼むのもひとつの方法です。
有料になることもありますが、模型を作成してもらえば、具体的な家の全体像が把握できるでしょう。
最後に
家の図面にはそれぞれ役割があります。
どうしても間取り図や3Dパースだけに目がいってしまいがちですが、土地を含めた全体をイメージできるように上記全ての図面を使って理想の家をイメージするようにしましょう。