介護に必要な手すりの役割と設置したい場所

玄関の手すり

 

加齢や障害によって体の自由がきかなくなってくると、何気ない立ち座りやちょっとした段差が事故の原因とななることがあります。

手すりをつけることは、介護の最も身近な方法です。

手すりは安全な家造りの第一歩

障害者や高齢者にとって1本の手すりが歩行・自立を助け、安全な暮らしを実現してくれます。

歩行時には体の支えとなり、立ち座りの手助けとなる手すりは、事故を未然に防いでくれるでしょう。

安心して暮らせる安全な家造りには手すりは欠かせないものとなっています。

今は必要なくても、家族の10年後、20年後も考えた上で家造りを考えておくことが大切です。

3つの手すりの役割

歩行の手助け

廊下や階段を歩行する際に手助けとなる手すりです。

目の不自由な方などの歩行経路の誘導にもなりますので、途切れないように必ず連続して設置する必要があります。

持ちやすい(もたれかかりやすい)よう、手すりを下から支える形状のものを使用することが望ましいです。

立ち座りなど、体を支える手助け

よく見られるのは、トイレや浴室などの立ち座り時につかんで体を支えたり、動作時の姿勢を保つ為に使用するものです。

設置場所が決まれば、ピンポイントで握りのみを設置するなどの方法が選べ、無駄な長さは必要ありません。

垂直に設置するものもあります。

高所からの転落防止

階段や屋上などの高所から、他にも玄関の段差からの転落を防ぎます。

 

手すりを設置しておきたい場所

玄関、廊下、階段、浴室、脱衣室など、歩行や立ち座りが発生する場所には設置しておきたいものです。

また、片足になる可能性があるところ。

転落の可能性が考えられる高所にも同じく設置を検討しましょう。

手すり取り付け時のポイント

手すりは、握る力が弱い方でも扱いやすいように円形断面のものを使用し、体重がかかっても壊れることのないように、しっかりと取り付けます。

通常の固定式のもの以外にも、移動の際に邪魔にならない「跳ね上げ式」や高さや位置が変更調整できるタイプの手すりも存在していますので、場所と家の状況に合わせて施工業者とよく相談した上で選択しましょう。

 

最後に

手すりは介護を必要とされる方がみえる場合、必ず必要となり住宅内で重要な役割を果たします。

玄関、廊下など多くの場所に設置することになりますが、転倒や転落を防ぐためにも漏れのないようにしっかりと取り付けて生活しやすい環境をつくりましょう。