トイレは、生まれてから死ぬまでほぼ毎日使用することになる家の重要なスペースです。
快適で、使い勝手の良いトイレにしましょう。
トイレは、各階に一つ、できれば寝室に近いところが便利
若いうちは気にならなくても、加齢によって夜間にトイレに行く回数が増えたり、体調の不良などによって、トイレまでの距離が気になることがあります。
長い目で見て、トイレは各階に一つ、また、毎日使う場所だから、トイレの場所は寝室に近いところを選ぶことをオススメします。
また、家族の成長にあわせて、増改築の予定があるなら設計時にしっかり伝えておきましょう。
家が建った後に、水回りの配管を調整するのは手間がかかり、また工費もかさみます。
後の計画も設計時に伝えておけばリフォームの時に役立ちます。
トイレ設備の基本パーツは3つ
タンク
洗浄の際に使用する水をためておくタンクです。手洗いが一体型になっているものもあります。
便器
腰掛式、和式の大きく二つがあります。また男性専用の小便器もスペースがあるなら便利です。
便座
腰掛式のみ。ウォシュレットタイプが便利で衛生的です。
齢や体調不良などによって立ち座りが難しい状態でも、腰掛式なら安心です。
和式の便器よりも掃除も楽です。
トイレ設備を使い勝手で考えてみよう
シャワートイレならシートタイプが便利
一般家庭から、公衆トイレまで普及が進んでいるシャワートイレには、便器との一体型と便器から取り外せるシートタイプがあります。
便器一体型は、場所をとらないので狭いスペースにも配置しやすいという利点がありますが、反面、故障の際の修理や買い替え時の取替えの手間がかかります。
スペースが許すなら、取り外しができて掃除も楽なシートタイプをオススメします。
手洗いはトイレのスペースで選ぶ
トイレには、タンク一体型でも良いので手洗いをつけておくことをオススメします。
浴室や洗面所と同じスペースであれば兼用もできますが、トイレが別スペースであるなら衛生の面からも手洗いがトイレの中にある状態が好ましいです。
またトイレの手洗いは、キッチンや浴室等の水回り設備のない階で水が使える場所として意外に重宝します。
タンク一体型は場所をとりませんが、上記のような方法で使用する場合水を使うたびに洗浄1回分の水の量を使用することになるため、効率が悪くなります。
スペースさえ許すなら、タンクとは別に手洗いを作ることをオススメします。
トイレの収納はぜひつけておきたい
掃除道具やトイレットペーパーなどの消耗品を置いておく場所としてトイレ収納はあると便利です。
狭いスペースでもうまく収納できるよう各社が様々な収納商品を開発していますので、選択の幅や自由度も高く、統一感のあるものを選ぶことでおしゃれなトイレも目指せます。
暖房設備の設置ができるよう計画しておこう
見落としがちですが、衣服を脱ぐ場所であるために、ヒートショックの起こりやすい場所として浴室の次に上がってくるのがトイレです。
トイレはあまり広くないことが多いので簡易的なものでも十分ですが、暖房設備を設置できるよう、最低限コンセントの準備はしておきましょう。
設計の段階で伝えておくことが必要です。
手すりをつけてバリアフリーなトイレ
トイレはケガや病気にかかった時でも毎日使用するところです。
加齢による体力の衰えも考えて、新築時に手すりをつけておけば、不測の事態にも安心です。
最後に
トイレは家族全員が毎日使うものですが、あまり目立つところに設置したくない難しい空間です。
自分のライフスタイルに合わせて、朝や夜いつ多く使っているのか考えながら間取りのプランを検討するようにしましょう。