夏から秋にかけて度々訪れる台風。
暴風雨による被害は後を絶たず、警戒が必要です。
昨今では異常気象とも呼ばれるほど台風の発生率も増えていて、緊急時の対応を準備しておきたいところです。
そんな台風の情報を見る時に大きさや強さといった言葉をよく耳にしますが、どのような基準で見られているのでしょうか?
そもそも台風ってなに?
雨を降らせる原因が熱帯低気圧であるということをご存知の方も多いでしょう。
台風もこの熱帯低気圧にあたります。
その熱帯低気圧の中で、最大風速が17.2m/sを超えるものが台風となります。
17.2m/sって微妙・・・と思われたかもしれませんが、単位の違いで34ノットを基準としているためこの値になります。
台風の大きさと強さとは
台風情報を見たときに、「大型で強い台風〇〇号」という言葉を聞いたことがあると思います。
2つとも同じような意味に感じてしまいますが、それぞれ意味合いは異なります。
台風の大きさ
台風の大きさとは、強風の吹く範囲のことを指します。
風速15m/sの風が吹く範囲、吹くと予想される範囲を示しています。
台風の強さ
台風の強さとは最大風速により分類されます。
台風の強さを表す言葉としては以下の4種類が使用されます。
- 台風
- 強い台風
- 非常に強い台風
- 猛烈な台風
それぞれ風速により分類されますが、強い台風は33m/s~、非常に強い台風は44m/s~、猛烈な台風は54m/s~使用されます。
なんとなくhpaヘクトパスカルの値を見て強いな大きいなと感じていた方もいるかもしれませんが、台風情報では上記のような基準により使う言葉が分かれます。
じゃあhpaヘクトパスカルってなんなの?
hpaヘクトパスカルとは台風の中心気圧を表す単位です。
ヘクトパスカルが低いほど台風が大きい、強いと認識していた方も多いでしょう。
中心気圧が下がれば下がるほど、周りから大気が勢いよく流れ込むため強い風を生みます。
台風の中心気圧と周りの大気の差が、台風の強さとなる風の強さに大きく関係しています。
日本の平均気圧は1000hpaを超えているため、台風の時によく見る900台の気圧と落差があることが分かります。
最後に
台風の大きさや強さについて見てきましたが、これまでの認識と相違はあったでしょうか?
異常気象と呼ばれるように、どんな災害が起こるか分からない昨今なので情報を正確に理解し、避難が必要な時は速やかに実行出来るようにしたいところです。