一日の疲れを癒すヒーリングの場所として見直されている浴室は夢の膨らむところです。
トレンドだけではなくじっくりと使い勝手について考えましょう。
浴室の広さは空調機器と要相談
広くゆったりとした浴室への憧れは皆さんお持ちではないでしょうか?
ところが広い浴室は室内の温度が上がりにくく下がりやすいため、ヒートショックの原因となることがあります。
浴室はヒートショック対策に空調設備を入れると共に、広さに応じて増えていく空調設備のランニングコストも考えて広さを考えましょう。
浴室の空調設備には浴室の乾燥も行える「浴室暖房乾燥機」が便利です。
広い浴槽には光熱費がかかることを考えておこう
誰もがあこがれる、広い浴槽には使ってみないと分からない落とし穴があります。
これが水道代と光熱費です。
毎日大量の水を必要とし、その水をお湯にするためには相応の光熱費が必要です。
夫婦と子供だけなら、小さめの浴槽で毎日お湯を入れ替えるようにするほうが、衛生的でオススメですが、ご家族の理想を実現できるよう良く相談しましょう。
シャワー設備は機能で選ぶ
シャワー設備は、浴槽や浴室の設備とあわせて注文することが一般的です。
ところが、シャワー設備にもマッサージ機能や水道水をミネラルシャワーに変えるものまで、様々な機能が付加されてきています
特に使い勝手で言えばワンタッチでON/OFFの出来るボタンがついているだけでも大きく変わってきます。浴槽選びと同様にじっくりと考えたいところです。
壁面は手入れのしやすさで選ぼう
浴室を使用していると、いつも水分の多い場所なので少し手を抜くと、建材のつなぎ目に使用しているゴムのパッキンなどにカビが生えたり、水垢が付いてきます。
浴室を衛生的に保つには乾きやすくメンテナンスがしやすい素材を使用することがポイントです。
フッ素樹脂でコーティングされた素材であれば、汚れがつきにくく落としやすいという特徴があります。
床は滑りにくい素材で
床はとにかくすべることによる危険を防止できる素材を使用しましょう。
近年では、各住宅設備メーカーが新しい素材を開発しており、乾きやすい床が幾つかあるので是非取り入れたいところです。
手すりは介護のためばかりではありません
手すりをつけることは介護のためばかりではありません。
特に事故の多い浴室では、若い人でも転倒などの事故が起こりやすく、その対策として手すりをつけておくことは決して無駄ではありません。
「まだ早い」なんて言わないで、新築時から手すりをつけておくことをオススメします。
最後に
お風呂は一日の疲れを癒す大切な空間です。
お風呂造りは各設備機器メーカーの仕様になぞられて造られますが、浴室だけでなくシャワーや壁、床、空調、照明などオプションにより空間が大きく異なってきます。
特にオプション部分はなんとなく決めてしまいがちですが、毎日入り続ける大切な空間の一部としてじっくりと考えてみてはいかがでしょうか?