大気透過率は、太陽が天頂にあるときの直達日射量が、太陽定数に対してどれだけの割合かを表す値です。
大気の透明度の指標で、0から1の間の値をとり、季節や場所によって変わります。
太陽定数は、大気圏外で太陽光線に垂直な面が受ける太陽の放射エネルギーのことです。
従来は1,353W/m²や1,367W/m²などの値が使われてきましたが、現在の標準は1,361W/m²です。
1978年以降の衛星観測では、大気上端に届く全太陽放射照度の平均が約1,361W/m²と示されています。
2015年にはIAU(国際天文学連合)が、この1,361W/m²を公称値として採択しました。
直達日射は、大気を通り抜けて地表に届く太陽光線です。
大気圏外の値である太陽定数を基準にして、地表で観測される直達日射量がその何割にあたるかを求めると、大気透過率になります。
建築環境工学で使われるブーゲの式では、法線面直達日射量を「太陽定数 × 大気透過率の(1/sin h)乗」と表します(hは太陽高度)。
太陽が低いほど光が大気を通る距離が長くなり、直達日射量は小さくなります。


