家づくりはパートナー選びが肝心。
自分の希望をカタチにしてくれるのはどこかを見極めたいものです。
それぞれ得意分野とそうでない分野があるので、重点を置くポイントによって依頼先を決めましょう。
確かな技術+αを期待するなら、工務店
施工が本業だから、工事の質が高いのが特徴。
プランニングから工事まで職人が把握しているので、細かい要望などについてコミュニケーションが図りやすいでしょう。コストは、諸経費が少ない分、抑えられます。
しかし、デザイン的にはオーソドックスで、斬新でモダンなプランニングは不得意なことが多いもの。
しかし地域密着型の工務店だから、潤沢な人の輪を活かして工務店から建築設計事務所に依頼することで補う事もできます。
新居に住み始めてからも、地域に根ざした工務店は連絡が取りやすいです。アフターサービスについてはまちまちですが、営業担当者がフォローしていく事も少なくありません。
安定した買い物を望むなら、ハウスメーカー
ゼロから家をつくるというより、規格品から選ぶという形になりますが、バリエーションもオプションも豊富。専任の営業マンが担当するので、資金なども含めて幅広い相談ができるのも魅力です。
工事には現場監督が付き、厳密に工事監理されますが、施工者とのコミュニケーションは取りにくい傾向に。
コストは、ハウスメーカーの営業経費や広告宣伝費も含まれるので、やや高めです。住み始めてからも、アフターサービス体制はしっかりしているので安心。
こだわりの設計プランを練るのなら、建築設計事務所
住まいに対する要望がはっきりとしていたり、敷地の条件が厳しい場合は、頼れるパートナーになります。
希望を汲み取って斬新なプランニングをしてくれますが、機能よりデザイン先行になりがち。工事については、設計の立場でしっかりと工事監理してくれます。
ただ、工事を行う業者は建築設計事務所経由で依頼されるので、ややコミュニケーションがとりにくい傾向です。
コストは、設計・工事監理費として、総工事費の8~10%が必要。建材などへのこだわりも多く、やや高くなります。
アフターサービスは、建築設計事務所には営業担当者がいないことが多いため、工事施工業者との連携で対応していることが多いでしょう。
メリット&デメリットを比較
工務店
メリット
- 地域とのつながりが深く、土地探しなどの交渉がスムーズ
- 住み方からメンテナンスまで相談できる
- 在来工法の技術が高い業者が多い
デメリット
- デザインに特別の要望がある場合は、対応できないこともある
- オーダーメイドなので、建物のイメージを描きにくい
ハウスメーカー
メリット
- 工業化により品質が安定していて、工期も短期間
- アフターサービスとして保証制度が充実
- モデルハウスなどで完成形をイメージしやすい
デメリット
- 基本ユニットが決まっているので、特殊な設計ができない
- 標準プランでは敷地条件に合わない場合がある
- メーカーの特徴がどこも似てきている
設計事務所
メリット
- 自分たちのイメージする住まいが実現できる
- 敷地条件に合わせて設計してくれる
- 工事の現場監理もしてくれる
デメリット
- 建築士の得意分野や感性と合わないと難しい
- オーダーメイドなので時間がかかることも
- 建築士を探すのがたいへん
最後に
工務店、ハウスメーカー、設計事務所の特徴をご紹介してきましたが、それぞれにメリットデメリットがあります。
特徴を捉えて自分の理想とするマイホーム造りに合いそうな業者に依頼したいところですが、金額もそれぞれ変わってきます。
幾つか相見積りを取るのも悪いことではないですが、相応の打ち合わせ時間も必要となるため事前に出来るだけしぼっておこなたいところです。