インテリアスタイルを考える

素敵な部屋は自分スタイルから

 

ここ数年、メディアや雑誌でインテリアの特集が組まれることが多くなってきました。

リフォームの番組では手の付けようがないくらい見苦しい部屋が劇的に美しい部屋に生まれ変わったり、雑誌では、読者のセンスのよい部屋が数多く紹介されたりもしています。

「でも、自分ではどうしたらいいかわからない」「インテリアコーディネーションって難しそう」と思っている方も多いのでは?

実はプロのインテリアコーディネーターは大事な法則を押さえながらインテリアを考えているのです。

インテリアスタイルを決めよう

洋室

写真A

和室

写真B

素敵だなと思う部屋を見てみると、一定のルールがあるのに気づきませんか。

例えば写真Aからはどんなイメージを受けますか?「明るくシンプルで、家族が楽しく暮らせるカジュアルなインテリアスタイル」という印象がありませんか?

居間食堂からキッチンまでつながった大きな空間に、ソファなどの家具類や照明器具が、すっきりとシンプルなデザインでまとまっていますね。

明るい黄色とブルーの色使いが軽やかな印象を演出。飾られている絵の色合いも部屋のイメージに合っています。

写真Bはどうでしょう。Aと同じようなLDKに一体感をもたらす空間ですが、どちらかというと「スタイリッシュでオシャレな暮らしぶりを楽しむインテリアスタイル」という印象ではないでしょうか。

これは、家具や小物のデザインにシャープなラインと金属による緊張感のあるものを使っているためでしょう。

色彩計画も、インテリア小物のビビットな赤やサボテンの濃い緑が空間のピリッとしたスパイスになって、スタイリッシュな印象ですね。

写真AもBも部屋全体が、ある一定のインテリアスタイルでまとまっているのがお分かりでしょうか?

素敵な部屋の大事な法則は、「インテリアスタイルというフィルターを通してのコーディネート」なのです。

では、インテリアスタイルはイメージだけを整えればいいのでしょうか。

次項目ではライフスタイルとの関わりを考えます。

 

ライフスタイルに合った部屋作りを

ライフスタイルに合った部屋づくり

 

インテリア雑誌で見かけた部屋のイメージと同じようにご自身の部屋をコーディネートしても、居心地良く過ごせるとは限りません。

なぜならば、部屋は「暮らす」場所。

ご自身の暮らし方にあっていないと、どんなに美しい部屋でも窮屈に感じたり、その美しさを維持することはできせん。

素敵な部屋のインテリアスタイルは、イメージだけでなく、ご自身のライフスタイルを反映するというルールがあるのです。

ライフスタイルとは、暮らしぶりや価値観のこと。リビングを「おもてなしの場」と考える人と「家族のくつろぎの場」と考える人では、部屋の作り方も違ってくるでしょう。

例えば、写真A( 前ページ)のような空間は、LDKが一体になっているので、どこにいても家族が目に入り、家族のつながりを大切にしている様子が感じられますね。

また、物に対する価値観として、「いいものを長く大切に使いたい。高級感のあるものを」と思う人もあれば、「その時々で好みも変わるから、手軽に取替えできるものを」と考える人もいるでしょう。

それによって、自然とインテリアアイテムの選び方も変わってきます。自分自身のライフスタイルを考え、自分にあったインテリアスタイルを探してみましょう。

 

イメージつくりにはスクラップを

スクラップつくり

 

なかなか部屋のイメージが決まらない、迷ってしまうという方も多いでしょう。

そんな方にはスクラップブックを作ってみるのがお勧めです。

雑誌やインテリア関係のホームページから、気に入った部屋や家具、小物などインテリアアイテムの写真をピックアップしてみましょう。

すると「どんな色を好むのか、どんなデザインが好きなのか」などご自身の好みのイメージが見えてきます。

また、家具や小物選びで迷う時には、このスクラップブックを見ると、ご自身の持っていたイメージを再確認することもできます。

このようにインテリアスタイル(好みのイメージ+ライフスタイル)が明確になってくると、実際にインテリアアイテムを選ぶ時にも迷わず、お部屋を美しく整えることができます。

その際に、手持ちの家具や小物がインテリアスタイルに合わないこともよくあること。思い切って処分するなり、DIYでリメイクししたりすることも必要ですね。

最後に

部屋のインテリアを考える場合、まずスタイルを決めましょう。

統一されたスタイルの中で、日々の暮らしの動線と照らし合わせながら部屋を作っていきましょう。

情報収集は、スマートフォンやタブレットが主流ですが雑誌やカタログにも素敵な写真は多いです。

家具や雑貨で好みのものがなければDIYでつくることも選択肢に入れられるとよりイメージに合った部屋づくりが出来るでしょう。