土地を買う場合、どこにするかが大きな課題。利便性、子育てに最適な環境、家の広さなど何を重視するのかで異なってきます。
希望のライフスタイルに合致したエリアをしぼりましょう。
優先順位を決めて、エリアをしぼる
すべてをパーフェクトに叶える立地は、なかなかないもの。価格の安さや自然環境の良さを優先するなら、多少の不便さは覚悟したいところです。
まずは、どんな生活をめざし、どんな条件を重視するのかを明確に。価格、広さ、利便性、ライフスタイルなどから、どのエリアなら現実的なのかを探ってみましょう。
郊外と市街地の比較
郊外
特色
通勤に時間がかかりますが、価格と広さは魅力。
敷地は50~60坪は確保したいところです。特に、新しい駅などの計画があり、近隣とのアクセスがよくなる場所は狙い目です。
ただし、単なる謳い文句になっているケースもあるので、確実性は確認を。
また、これから街を形成していく郊外ニュータウンは、子育て重視派に人気。
自然環境がよく、同世代のコミュニティーもできていくので、若い夫婦には暮らしやすいでしょう。
新興住宅地によっては、家を建てるのは提携のハウスメーカーや工務店から選ばなくてはいけない場合もあります。
注意点
価格が低い場合、都市ガス、下水の整備されてないこともあります。
プロパンガスの購入、浄化槽の清掃メンテナンスも考慮して、土地を選びましょう。
情報の入手方法
大規模な開発事業の際は、広告がたくさん出されます。
新聞や住宅情報誌などのほか、できるだけ頻繁に不動産会社のホームページのチェックを。
市街地
特色
利便性を重視するなら、市街地が一番。駅近くの市街地なら、建築用途も広く、高さや建ぺい率、容積率の制限が低層住居系に比べて緩いので、3階建てなど設計の幅が広くなります。
しかし、やはり土地の価格が高く、十分な広さは望めません。
住宅も交通量も多いので日当たりや騒音の心配もあります。
駅から多少の距離があっても、低層住居系の地域ならスーパーや公園、学校など生活施設が一通り揃っていて暮らしやすいでしょう。
建ぺい率、容積率などには一定の制限がありますが、良好な環境が保てます。
情報の入手方法
折り込みチラシは大きな情報源。希望の沿線があるなら、その沿線に強い不動産会社に問い合わせてみる方法もあります。
相場のとらえ方
価格の相場を知る資料として、ホームページ、住宅情報誌、折込チラシ、公示地価などがあります。
折込チラシや住宅情報誌は、集客を狙うため、割安な物件を掲載することが多いですが、良い物件のほとんどは掲載前に売れています。
掲載されても売れていないものは、条件が悪いことが多いので要注意。
市場の価格に近い基準として利用できるのが、公示地価。国土交通省が毎年発表していて、インターネットでだれでも調べることが可能です。
しかし、最近は、駅からの徒歩圏内は、公示地価よりも高い価格で成約しています。
専門家に相談を
知っておきたいのは、土地を買えばどこでも建物が建てられるわけではないこと。
土地の売買や建築については国土法、都市計画法、農地法などの法律や条令があり、高さ制限、斜線制限、用途地域、防火地域など様々な決まり事があります。
場所によっては3階建てが建てれなかったり、店舗が建てられないなどの問題が発生します。
土地を選ぶには、信頼のおける宅建業者か、相談のできる設計・施工業者さんにサポートしてもらって慎重に判断しましょう。
最後に
郊外と市街地の比較を見てきましたが、どちらにもメリット・デメリットがあり住む方が何を優先するかにつきると感じます。
便利さで言えば市街地に軍配が上がりますが、費用もそれなりにかさみますし郊外にもメリットはたくさんあります。
妥協できる部分と出来ない部分をもう一度考え、優先順位を絞ってよりより住処を見つけてください。